市道・公園の問題を投稿できるシステムの実証実験を行います
北海道室蘭市では、市民と行政が協力し、地域の課題を共有・解決していくための仕組み「FixMyStreet(フィックスマイストリート)( http://www.fixmystreet.jp/)」の実証実験を始めています。
これは、市民が市道・公園の破損や街路灯の故障などを発見した場合、自らスマートフォンなどを使って専用のウェブページにその旨を投稿し、それを受けて行政が必要に応じて対応していく取組です。
この専用のウェブページには、市民はスマートフォンのGPS機能を用いて、その詳細な位置を示すことが可能であり、併せて写真を投稿することで、その破損の様子を具体的に行政に伝えることができます。一方、行政もその投稿を受けて、その対応の仕方と対応後の状況を、写真を含めて投稿しています。
実際にFixMyStreetを訪れてみると、2015年8月19日現在、広報むろらん8月号配布の8/1以降、ユーザーから2件(8/1以前は1件)の投稿が寄せられています。いずれも市道の問題についてです。直近の投稿を見てみると、8/14(金)19:13に、ユーザーから小学校付近の歩道が樹木で覆われていることから、通行に支障をきたし、歩行者が歩道でなく車道を通行している状況が寄せられました。室蘭市土木課は、週末あけ8/17(月)9:23に、現地を確認することを伝え、翌日、8/18(火)10:02には樹木を伐採した上で、伐採後の写真とともに歩道が通れるようになったことを報告しています。
本件は市民の要望に行政が素早く対応できた事例であり、それが投稿時刻とともに明確に可視化されています。この様なやり取りを積み重ねていくことは、行政にとって市民の信頼を得るとともに、近年自治体で注目される「協働」の取組を、市民の個人レベルでも推し進めていくきっかけとなるのではないでしょうか。この様に、広報誌で市民に広く周知することで、多くの市民がこの取組を知り、参加するようになることに期待しています。また、この様なFixMyStreetをはじめ、行政のICT利活用が広まっていくこと注目していきたいと思います。
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