9月9日は救急の日、普通救命講習会参加者
今年の3月、総務省は「平成26年の救急出動件数(速報)」を発表しました。これによると、26年中の救急車による救急出動件数は、598万2,849件(対前年比7万1,568件増、1.2%増)となり、6年連続の増加で過去最多を記録したそうです。出動件数が増加した要因と思われる事由としては、「高齢の傷病者の増加」、「急病の傷病者の増加」、「一般負傷の増加」があげられています。高齢化の進展による人口構成の変化にともない、出動件数は今後ますます増大すると予想されています(2030年頃にピークをむかえ約608万件になると推計)。
そこで、今回は静岡県裾野市「広報すその」9月1日号の“9月9日は救急の日”と“普通救命講習会参加者”をとりあげます。この記事によると、平成16年7月からAED(自動体外式除細動器)を使用出来るようになって以来、裾野市では市民によるAEDの使用によって過去10年間で4人の尊い命が救急隊ではなく、市民の手により救われたそうです。また、この記事には「救命の連鎖と市民の役割」と題して、傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる「救命の連鎖」の4つの輪の大切さが解説されていて、この解説を読むと現場に居合わせた私たち一人ひとりが重要な役割を担っていることがわかります。もうひとつの記事は、AEDを使った心肺蘇生法の習得を目的とした講習会への参加者募集です。中学生以上であれば申し込みが可能なようです。
超高齢社会においては、だれもが救急の現場に立ち会う可能性があります。最近では多くの自治体で救命講習会が実施されていますので、いざというときのために地域で開催されている講習会をぜひ活用してみたいと思います。