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小松菜スタンプラリー2015-16

「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2015.10.27 広報えどがわ 平成27年10月20日号 東京都江戸川区

平成26年8月に発表された『地産地消の推進について』(農林水産省)では、地域での農産物の直売所の設置や学校給食での利用など地産地消の取り組みが全国的に拡大していると報告されています。地産地消とは、地域で生産された農林水産物を地域で消費しようとする取り組みで、平成22年から関連法令が整備され本格的に始まりました。「生産者」と「消費者」の結びつきの強化や地域の活性化、流通コストの削減といった効果が期待されています。

今回は、東京都にあって地産地消に力を入れている江戸川区の「広報えどがわ」10月20日号に掲載された“小松菜スタンプラリー2015-16”を取りあげます。この記事は、江戸川区の特産である“小松菜”を使ったパンやドーナツなどのお菓子をはじめ、お惣菜、おそば、発泡酒など様々な商品を区内の販売店で購入してスタンプを集めるというイベントの紹介です。このイベントは、生産者、販売店、消費者が一緒になって江戸川区の特産である“小松菜”をPRしようとするもので、集めたスタンプの数によって信州・安曇野市や新潟・南魚沼市のペア宿泊券などが抽選で当たります。

江戸川区と“小松菜”の関係は江戸時代にまでさかのぼるそうです。8代将軍・徳川吉宗が現在の江戸川区の小松川村(小松川という町名は現存)にちなんで“小松菜”という名前をつけて以来、“小松菜”は江戸川区の特産になり、現在でもその品質と収穫量が全国トップレベルにあります。また、区立の小・中学校では地元の小松菜を日頃から給食に取り入れ、“小松菜給食の日”には、全校でさまざまな小松菜メニューを実施しているそうです。江戸川区公式ホームページには“小松菜”に関する情報がたくさん掲載されています。

現在、多くの自治体でバスツアーや即売会、料理コンテストなど様々な地産地消イベントが行われていて、マイ広報紙にも多くの記事が掲載されています。地域の特産物を通して自分が住むまちのことを知る―地域の地産地消イベントにぜひ参加したいと思います。

 

☆今回紹介した東京都江戸川区の小松菜応援キャラクターは「こまつなくん」です。

 

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