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そのごみ、本当に燃やすごみ?

「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2015.11.03 あだち広報2015年10月10日号 東京都足立区

環境省が発表した『平成27年版 環境・循環型社会・生物多様性白書』(平成27年3月)では、2050年(平成62年)に世界の廃棄物発生量が2010年(平成22年)の2倍以上になる見通しが示され、ごみ処理は環境問題における課題のひとつとされています。しかし同時にこの白書には、日本人の3R(「リデュース」、「リユース」、「リサイクル」)に対する意識が低下傾向にあることも報告されています。“ごみ問題に関心がある人の割合”は85.9%(平成19年)から71.7%(平成26年)へ、また、“リサイクルを心がけている人の割合”も79.3%(平成19年)から59.6%(平成26年)に減少しているそうです(環境省意識調査)。

今回は、環境問題に関する記事の中から、東京都足立区「あだち広報」10月10日号の“そのごみ、本当に燃やすごみ?”を取りあげます。この記事では、27年度組成調査結果として、足立区内の家庭から出された燃やすごみの中に新聞・チラシ、お菓子の箱や包装紙など約13.5%もの古紙(資源)が含まれていることが明らかになったと報告されています。また、“どのような紙が資源になるかわからない”という疑問に対して、多種多様な紙類の分別方法を解説した『資源になる紙類大辞典』を作成したことが紹介されています。

この辞典(足立区公式ホームページに掲載されています)には、資源にならない紙類について、①紙以外(プラスチック・粘着物など)の素材がついているもの、②特殊な加工(防水加工など)がされているもの、③汚れやにおいがついているもの、④その他レシート、和紙などリサイクルに適さないもの、という4つの特徴とともに具体的な品目が一覧表示されていて、とてもわかりやすいものになっています。

この大辞典があれば複雑な紙類の分別も何とかできそうです。ごみの分別は日常生活の中で誰もができる環境配慮行動です。しっかり身につけたいと思います。

 

☆今回紹介した東京都足立区の環境キャラクターは「ミリ-」「ドリー」「リリー」です。

 

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