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愛川をいつまでも愛する子どもに~愛川町教育大綱を策定~

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2015.11.09 広報あいかわ 平成27年11月1日号 神奈川県愛川町

特集 ~「こころ」の教育を推進~ 愛川町教育大綱を策定

 

お祭りの時にお神輿の担ぎ方を教わったり、校外学習の際にインタビューに優しく答えていただいたり、普段の通学やお買い物の時に声をかけていただいたり…。私の子どもたちも、育つ過程で地域の人たちにいろいろお世話になりました。そして私自身、子どもは決して親と学校だけの力で育つのではないということを、身をもって知ることになりました。

実は大人にとっても、子どもたちがどのようなことを、日々、学んでいるのかということに無関心ではいられません。地域の将来、これからの日本を担うことになる子どもたちだからです。

愛川町は小さな子どもがいる、いないにかかわらず目にする広報誌「広報あいかわ」で「愛川町教育大綱」について取り上げています。それもトップ記事です。愛川町が未来のために、地域のみんなで大切に子どもたちを育てていこうという気持ちが伝わってきます。

ところで、この耳慣れない「教育大綱」ですが、これは今年度、改正、施行された「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づいて定められた、地域の教育の目標や施策の根本的な方針を示すもので、これによって地方公共団体としての教育政策に関する方向性を明確化することになりました。

「愛川町教育大綱」には、基本理念の一つ目に「愛川をいつまでも愛する人」と書かれています。主な方策には、町内事業所などでの職場体験の実施、高齢者をはじめとした地域の方々と児童が交流するふれあいレクリエーションの実施、おはなしボランティアによる読み聞かせなど。なるほど、地域に暮らす人の力が必要なものがたくさんあります。教育大綱をすべての住民に公開する意義はこういうところにあるのかもしれません。行政区対抗による町一周駅伝競走大会の開催などは、他の自治体の参考になりそうな取り組みにも思えます。

神奈川県中央部、相模原市と厚木市に挟まれた場所に位置し、丹沢山地を望む愛川町は自然があふれ、農業も盛んです。この大変恵まれた環境を十二分に活かし、「愛川町教育大綱」のもと、子どもたちが地域の方々に支えられ、育まれれば、きっと温かい思い出とともに、いつまでも故郷を愛する気持ちを持ち続けてくれるように思えます。

 

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