広報紙ではなく広報誌
10月号からマイ広報紙に登録されるようになった長野県中野市の広報。
雑誌型で毎号30ページを超える大ボリュームで、充実した特集が組まれていることが特徴です。読み応えのある特集で過去にさかのぼって読んでみたくなります。
最新11月号の特集は「支(ささ)えあいのまち」。
第一章が認知症、第二章が民生委員・児童委員、第三章がボランティアグループとなっています。それぞれ、各テーマについて特集が設けられている広報紙は他の自治体でも見られますが、章立てをして、各章に十分なスペースを確保し、多数の市民も登場させて詳しい記述を行う例は少ないと思います。
何より、各ページ大変工夫の凝らした作りになっており、記事の文章と写真や図の配置から必要な連絡先の掲載方法まで、細やかな配慮が行き届いています。
中野市の広報紙がマイ広報紙にも登録されたことにより、十分な量の文章が登録されることになりました。もちろん、きちんと作られていることもあって、質も担保されています。
これだけの量と質の文章がオープンデータとして提供されると、様々な活用方法が考えられそうです。例えば、ニュースアプリの利用が広まっていますが、そのようなアプリで配信されている記事にも、中野市の広報紙の特集記事は引けを取りません。
最近の号の特集では、10月号は「音楽と笑顔の溢れるまち」、9月号は「弾ける美味さ!信州中野のおいしいぶどう」、8月号は「信州なかのバラまつり」と中野市の魅力を伝えるコンテンツ満載です。
お知らせ配信だけで直ぐに消費されてしまう広報だけではなく、じっくり読ませる広報も。中野市の広報紙はそのような可能性を秘めた広報紙です。