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自治体の皆さまへ

鎌倉市の市外局番は?

島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員
本田正美

2015.11.20 広報かまくら2015年11月15日号 神奈川県鎌倉市

広報かまくら2015年11月15日号の最終ページには、 「秋の鎌倉 出かけてみませんか」と題して、「「無為庵(旧華頂宮邸の茶室)」を特別公開」・「秋の収穫まつり」・「鏑木清方記念美術館」・「吉屋信子記念館も公開中」といった記事が掲載されています。

鎌倉市民に「出かけてみませんか」と外出を促しているとも言えますが、市外からの観光客を想定した記事構成になっているものと思われます。

マイ広報紙はふるさと納税と親和的!?」でも指摘しましたが、マイ広報紙への登録はそれまで市域内に閉じていた広報紙を域外へ発信することに直結しています。特にマイ広報紙に登録されている記事は検索エンジンでも上位に評価されるようで、なかには自治体のWebサイト上の記事よりも上位に表示されるようなマイ広報紙の記事もあるようです。

鎌倉市は、知名度のある観光地を多数抱える自治体です。2015年11月15日号の最終ページは、まさに全国への発信も企図した内容になっており、これを見て、鎌倉に実際に足を運んでみようと思う人もいるはずです。

ですが、悩ましいことがあります。それは、連絡先の電話番号に市外局番が記載されていないことです。市民のみを対象にして編集されてきたのですから、市外局番は不要だったということなのですが、今後は、このあたりの「ユニバーサルデザイン」を考慮していく必要がありそうです。

鎌倉市の実物の広報紙では、表紙に市役所の連絡先が明記してあり、そこには市外局番もきちんと記載されていますので、このあたりマイ広報紙のシステムによって自動的に市外局番を各記事中の連絡先に追加するといったことも検討すべきなのかもしれません。

 

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