林野庁後援 第1回ウッドデザイン賞 飯能市の事業者の作品が受賞しました
林野庁の「森林資源の状況」(平成24年3月)では、日本の森林面積の増減はほとんどないものの、森林蓄積は年々着実に増加していると報告されています。その要因は、日本の林業や木材業の整備・合理化の遅れや木材自給率の低下(日本での年間利用木材のうち7割以上は輸入材)にあるといわれています。世界の熱帯雨林は急速に減少していますが、現在の日本は、成長した森林を活かすべき時代にあり、木材消費を国産材や地域材へシフトすることが求められています。
今回は、平成17年に「森林文化都市」を宣言した埼玉県飯能市「広報はんのう」平成28年2月1日号の「林野庁後援 第1回ウッドデザイン賞飯能市の事業者の作品が受賞しました」を取りあげます。この賞は木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し表彰する“木づかい”顕彰制度で、2015年度から創設されたものです。記事では、「第1回ウッドデザイン賞2015」において飯能市内の事業者・団体の作品が“ライフスタイルデザイン部門”“ハートフルデザイン部門”“ソーシャルデザイン部門”を受賞したことが紹介されています(PDF版では作品の写真も掲載されています)。これは、市と市民の皆さんが一緒になって、森林資源を活用、新たな森林文化の創造を推進した成果のひとつだと思います。
今回の記事のなかでは日本の森林の現状について書かれていませんが、飯能市ホームページでは、飯能地方での林業の歴史や飯能市の森林文化の特徴について詳しく説明されていて、とても勉強になります。日本の国土面積の3分の2は森林です。森林について学ぶことは、日本の歴史について学ぶといってもよいのかもしれません。
☆埼玉県飯能市の森林文化都市イメージキャラクターは「夢馬(むーま)」です。