市民と作る広報紙
自治体の広報紙の紙面を作るのは担当の職員だけではありません。
その実例を見せてくれるのが福岡県福津市の広報ふくつです。
広報ふくつ3月15日号には、「広報ボランティアのカメラリポート」という記事があります。この記事では、「しらぎく幼稚園の節分豆まき」「ハーモニー広場での分別収集」「宮司3区の新春餅つき大会」「ふくつの雛(ひな)人形展2016」の四つの話題が掲載されています。それぞれ、「福津市民の取材による福津市内の話題提供」であり、市民が署名入りで文章を寄せています。まさに担当職員ではなく、市民が紙面の一部を作っているのです。
マイ広報紙上には転載されていませんが、実際の紙面には写真も掲載されており、現地で丁寧に取材されていたこともうかがえます。
この号で取り上げられているのは、豆まきや餅つき大会といったイベントです。それらイベントに参加した市民が書く記事なので、何より臨場感があります。広報紙の担当者では引き出せない参加者のコメントも引き出せているように感じます。
自治体の広報紙は、行政側からの情報発信を行うメディアであるとともに、市民からの情報発信も行われるメディアである。自治体の広報紙のもうひとつの機能を思い起こさせてくれるのが広報ふくつの「広報ボランティアのカメラリポート」です。