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5歳若くなる方法も、炊飯器でリンゴジャムを作る方法も…無料講座に! 市民も商店も街もうれしい「まちゼミ」の可能性

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2016.05.02 広報むつ 平成28年5月号 青森県むつ市

「5才若くなるナチュラルメイクレッスンとパーソナルカラー診断」
「眼鏡の日々のメンテナンスや旅先などで急に破損・変形した場合の応急処置の方法を伝授」
「意外と知らないテーブルマナーやオーダーの仕方」…。
これらの講座を無料で受講できるとしたら?! ちょっと疑いたくなったりもしますが、これが本当の話。そんな「得する街のゼミナール」(むつまちゼミ http://mutsuzemi.com/)について、青森県むつ市の『広報紙広報むつ』平成28年5月号で紹介されていました。

なぜ、参加費が無料なのか。その秘密は「まちゼミ」という仕掛けにあります。講座の講師は、身近な商店主。無料であっても、お店側にとっては、店の専門性や扱っている商品を活かして、お客様である地元の人たちとコミュニケーションをとることができる、というメリットがあります。ここのところ商店街の衰退が問題になっていますが、本来こうしたフェイスツ―フェイスのコミュニケーションでいろいろなことを教えてもらえるのが、商店の魅力の一つ。それを存分にアピールできるというわけです。

市民にとっても、うれしいことずくめ。まちゼミでは販売はしないので、気軽に参加でき、無料で知識が得られます。今までなんとなく入りづらかったお店のことを知ったり、信頼できるお店を発見できたりするチャンスでもありますし、講座をきかっけに友達もできるかもしれません。

それだけではありません。まちゼミで、素敵なお店がたくさんあって、おもしろい街だ…と知れ渡れば、市外の人も行ってみたいと思ったり、住んでみたいと思ったりして、次第に街全体が活性化することになるでしょう。
まちゼミは、お店も市民も、街も良くなる、近江商人のいう「三方良し」というわけです。こうしたまちゼミの事業は、愛知県岡崎市を皮切りに、全国各地に広がりを見せているようです。

むつ市の講座をよくみてみると、「炊飯器で簡単にりんごジャムを作り保存、応用する方法」や「もらった魚をおろせるようになる基本の三枚おろしを実践」など、むつ市ならではのものも。第1回のむつまちゼミに、のべ726名もの方が受講されたのもうなずけます。こうした結果をふまえて、今後はさらに内容を充実させたまちゼミの開催を考えているそうで、講師として参加したいと考えている商店主のためには、講座づくりについて学べる研修会まであるのだとか。わが街でも、まちゼミを是非!なんて思ってしまいました。

 

むつまちゼミ 得する街のゼミナールin むつ

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