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自治体の皆さまへ

【働く女性の注目記事】そのゴミ、ルールを守ってますか?


菅田亮子

2016.05.04 広報いずも 2016年5月号 島根県出雲市

私の両親が、住んでいる町内でしばしばゴミ出しのルール違反があるとこぼしていました。大きな袋の中に、紙ゴミに混ざって、ビールの缶やプラスチック製の弁当の空などがめちゃくちゃに入れられているというのです。その地域では、それぞれ分別しなくてはならない種類のゴミで、はじめは内容物から出した人を特定しようとしたのですが、確信犯らしく身元のわかるものは一切混ぜていないそうです。おそらく2棟ある集合住宅のどちらかに住む人物だろうと推定し、管理会社に連絡しても、個人が特定できないとあってらちがあきません。警察も行政も動いてくれないので、やむなく両親がそれらのゴミを分別し、ゴミ処理センターに持ち込んでいるというのです。
この話を聞いて、「危ないなあ」と思いました。何が入っているかわからないゴミ袋を開けて調べ、鋭利な刃物や毒性のある薬品に触れてしまったら。引火性のものを車に積んで運ぶ時に火災でも起きたら。軽い気持ちでゴミ出し違反を繰り返す人物に憤りを覚えますし、高齢の両親がこうした作業をしていることを心配に思います。

そんなことを考えていたら、出雲市の「広報いずも2016年5月号」にこんな記事がありました。今年3月に不燃物処理センターで火災が起きたというのです。粗大ごみ処理施設棟で金属類を破砕する際に火花が発生し、スプレー缶などの可燃性物質に引火したとみられる火災です。
記事では、石油ストーブやライター、塗料缶などを出す場合は灯油やガスを完全に抜いて出すこと、カセットボンベやスプレー缶は中身を使い切ってから必ず穴を空けることを求めています。こうした注意はどこの自治体でも同じように発信していると思いますが、周知徹底には限界があります。それは、自治体の働きかけがどんなものであれ、最終的には個人の意識の問題だからです。

そのゴミがどんな種類のゴミなのかは、出す人が一番よく知っているはず。各自がちょっと常識的な配慮をして出すだけで、手間も危険も減らせるのです。自分の知らないところで誰かを危険にさらすようなことはしないでほしいと、強く願います。

 

ゴミの出し方についてのお願い

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