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えっ! 天塩川の流木が無料で手に入る⁉

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2016.08.01 広報てしお 2016年8月号 北海道天塩町

先日、ママ友達たちに広報紙を読んでいるか聞いてみました。御年30~40歳代のなにかと忙しい世代ではありますが、みんな広報紙にはしっかり目を通すとのこと。その理由が、全員同じで笑ってしまいました。「なにかお得な情報はないかな?と思って」。

そうなんですよね。私も広報紙を読んでいる時、知らず知らずのうちに「お得」を探しているんです。無料の健診とか、無料の講座とか…。

北海道天塩町の広報紙『広報てしお 2016年8月号』を読むときにも、そういう目で見ていたのでしょうか。ふと目に飛び込んできたのは、「天塩川の流木を差し上げます(無料)」の文字。ええっ⁉ 無料?

流木といえば、おしゃれなインテリアとして人気のアイテムです。ドアの取っ手に使ったり、テーブルなどの家具にアレンジしたり…。

私は子ども時代を横須賀で過ごしていたので、嵐の後などに海岸に行き、ワカメと一緒に拾って帰ってきたりしたものです。

ところが、都会で目にする流木はもっぱら、おしゃれアイテム。それなりのお値段がしていて、驚くこともしばしばです。そんな流木が、しかも北海道のきれいな川を流れてきた流木が無料って、都会に住んでいるとびっくりするようなお得情報なのです。

説明をよく見てみると「伐採木は、180㎝程度(トラック荷台長さ程度)」というから、かなりの大物。椅子やテーブルが作れそうな代物です。惜しむらくは、配布場所が天塩郡天塩町であるといことと、、「私的利用のみ」可ということ。でも、近隣の街に住んでいるなら、ドライブがてら配布場所に行って、日曜大工で家具作りに挑戦してみる…なんていうことができるというわけです。

流木は、天然のダムを作って、河川を氾濫させたり、土石流の原因となったりするために、処分する必要があるといいます。しかし、そんな邪魔者である流木も、人間が手を入れ、都会に運ばれると、ありがたがられる…。モノって不思議なものですね。

こうした情報が、インターネットにのって流れると、天塩町で暮らすと、こんな流木が無料で手に入り、インテリアに生かすことができるのか…と、そこでの暮らしに憧れる人も出てくるかも知れません。私も都会での生活が長くなり、流木を拾い集めたあの暮らしが、実は豊かだったのではないかと思えてきています。

 

天塩川の流木を差し上げます(無料)

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