過去の広報紙を最新の広報紙の記事に
広報紙のバックナンバーをWebサイト上で公開している自治体について調査をし、研究発表をしたことがあります。多くの自治体では、数年分のバックナンバーを公開するに留まっていましたが、なかには市制施行以来60年分を公開しているといったところ、合併を経験した関係で合併前の各自治体のバックナンバーを集めたところなど、特徴的な取り組みを行っている事例も見受けられました。
今回取り上げる山形県三川町の広報紙には、過去の広報紙を振り返るという記事がありました。
この号では、25年前の平成3年11月に発行された広報が取り上げられて、押切小学校が学校給食優良校に選ばれ、文部大臣表彰を受けたという記事が掲載されていたことを紹介しています。
広報紙は定期的に発行されており、保存されていれば、この三川町の事例にように再利用も可能となります。もちろん、過去の記事なので、最新の情報が提供されるということにはなりませんが、歴史から何か新たな知見を得ることもあるでしょう。もちろん、自分の住んでいる地域の過去を知ることは、地域への愛着を深めることにもつながります。
自治体の広報紙は、最新の情報の発信に留まらない、過去を含めて地域を知るための情報源であって欲しいと思います。