知ってるかな? 自治基本条例
自治体は条例を制定することが出来ます。制定されたひとつひとつの条例は、まさにその地域のルールとなるもので、住民も知っておくべき事柄が詰まっています。一方で、制定された条例を知る機会というのは必ずしも多くないものと思われます。
もちろん、多くの自治体では、Webサイト上に例規集というかたちで条例が公開されていますので、関心を持てば確認することも可能ですから、きっかけさえあれば条例に接する人も出て来るのかもしれません。しかし、なかなかそういう機会もないというのが実情ではないでしょうか。
そういうきっかけを提供する記事を掲載しているのが、愛知県小牧市の広報紙「広報こまき」です。11月15日号では、「知ってるかな? 自治基本条例」と題して、自治基本条例の趣旨を簡潔に説明してくれています。
自治基本条例は、その制定が各地に広がっている条例で、そのまちの基本的なルールを定める条例です。自治体の憲法と称する人たちもいます。
そのような性格の条例ですから、市民の中でその内容を共有されるべき条例であると言えますが、おそらく他の多くの条例と同様に、その内容について知っている市民というのは必ずしも多くはないのではないかと思います。そこで、小牧市の広報紙では、条文の内容をかみ砕いて分かりやすく紹介してくれています。
この記事をきっかけに、自治基本条例について調べてみようという市民が一人でも多く現れることを願ってやみません。何より、小牧市はこのような記事を連続して掲載しているようですので、その継続の姿勢を他の自治体も見習ってくれたらと思います。この種の政策に関する記事こそ、継続することが何よりも重要です。