みんなの知恵で、給食も進化する!
面白いイベントを発見! 愛知県小牧市の『広報こまき 平成29年2月15日号』に、学校給食の献立を募集したという記事が掲載されていました。なんでも「あったらいいな!こんな給食」をテーマに献立を募集し、入選作品は次年度の学校給食に採用する…という企画だったようです。この記事では、その結果が報告されていました。
次年度、見事に給食に採用されたのは、小学生や中学生、それに保護者が考えた献立11メニュー。ある中学生は、地元の味も意識して「豚なすピーマンの八丁味噌炒め」を提案していました。これはゆくゆく、故郷の懐かしい思い出のメニューになりそうですね。
先日、次期学習指導要領案が発表されました。その中に書かれていたのは、これからは「何を知っているか」だけでなく「何ができるか」や、「知っていること・できることをどう使うか」といった視点から児童・生徒の資質・能力を育成していくということ。この学校給食の献立を考えるという企画は、家庭科において学習した食に関する知識や、社会科で学んだ地域の産業に関する知識などを活かして、「何ができるか」「どう使うか」を生徒、児童それぞれが考えるいい機会になったに違いありません。
おまけに「給食」というテーマは、子どもたちにとって身近なもの。そして、飽食の時代にあっても、まだまだみんなと同じメニューをあれこれおしゃべりしながら食べる給食は、子どもたちにとって魅力的な存在でもあります。学校現場と連携し、給食の献立を募集することで、受け手であった児童・生徒の学びと豊かな発想が活かされ、学校給食が進化していく…。私のころの最大のごちそうは「揚げパン」でしたが、これからの学校給食はもっともっと楽しみなものになっていきそうです。
ところで、我が家の末娘が今春中学を卒業します。長男は小学校6年間、娘は小中学校の9年間、学校給食のお世話になりましたが、それも終わりになります。特に娘は、毎月配られる学校給食のメニューをクリアファイルに保存し、「明日は〇〇だ!」と心躍らせていた、大の給食好きでした。親としても、栄養もあり、おいしくも楽しくもある給食に、感謝の気持ちでいっぱいです。
最後に蛇足ですが、給食好きの娘の9年間で一番のお気に入りメニューは「マカロニのきなこ和え」。そして最悪メニューは、「パイナップルの代わりに生のりんごが絡め入れられていた酢豚」…だそうです。