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自治体の皆さまへ

地域を知るために「出前講座」を利用しよう!

「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2017.03.21 広報びほろ 2017年3月号 北海道美幌町

自治体にとって広報活動は地域住民との信頼関係を構築するために不可欠のものです。昨今では、広報紙の発行やホームページの運用をはじめ、ポスター、チラシ、SNSなどさまざまな手法を使って情報を発信しています。しかし、時には自治体の論理による情報発信に偏り、地域の方が本当に知りたいことを、きちんと発信できていないこともあります。これを補う方法のひとつとして「出前講座」があります。これは、自治体職員が講師となり申込者が知りたいことについての講座を開催するというものです。1990年代に始まったといわれ、現在では多くの自治体で行われています。

今回は、この出前講座に関連した記事のなかから、北海道美幌町の「広報びほろ」 2017年3月号の「6年間で約200回開催 まち育出前講座 約5700人の方にご利用いただきました。」を取りあげます。この記事では、平成23年の2月に始まった「まち育出前講座」にこれまでに5700人もの参加者があり、今年に入ってますます盛んになってきているというものです。美幌町の講座は、役場職員のみならず、警察署や消費者協会、環境センターなど複数機関の協力のもとで開催されているので、自治体に関係する問題のみならず、地域の幅広いテーマについて、講座を申し込みすることができそうです。この点が美幌町の出前講座を盛んにしている要因かもしれません。なお申し込みは5人以上からとなっています。

出前講座の意義は、学習ニーズに応じた講座を提供できることにあります。申し込み者の問題意識に関連する情報をピンポイントで提供することができる機会であり、その一方で、住民から意見や要望を聞くことができる機会でもあります。出前講座の継続的な運営によって、自治体の広報の改善に役立つ情報が得られると思います。

☆北海道美幌町の観光情報
美幌町のイベント、観光スポット、歴史・文化などを紹介した「美幌観光物産協会」ホームページはこちらです。

 

6年間で約200回開催 まち育出前講座 約5700人の方にご利用いただきました。

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