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【働く女性の注目記事】「気を付けて」だけでは不十分。交通事故防止のために必要なことは?


菅田亮子

2017.03.23 広報なかとんべつ 2017年3月号 北海道中頓別町

先日、住んでいる地域で交通死亡事故がありました。トラックの信号無視が原因で車3台が絡む事故が起き、歩いていたお母さんと男の子が巻き添えになった事故です。男の子をかばったとみられるお母さんが亡くなった痛ましい事故で、ニュースでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

保育園からの帰り道、突然奪われた命。同じ地域で毎日子どもの手を引いて幼稚園へ送り迎えする身として他人事とは決して思えず、友人たちとの話題にのぼるたびに涙の出る悲しい出来事でした。

そんな折、北海道中頓別町の広報に「新入学児童を交通事故から守りましょう!」という記事が取り上げられていました。子どもが初めて一人で外を歩くようになるこの時期は特に交通事故が発生しやすく、ドライバーはもちろん周りの大人も交通安全に意識を向けましょう、という内容です。

この中の「(子どもは)『車に気を付けてね』と声をかけても具体的に何に気を付ければいいのかを理解していない」という部分、「たしかに!」と思い当たります。「道路の右側を歩き、車や自転車が来たら端に寄るか、立ち止まること。曲がり角では必ず何か来るものと思っておくこと。信号は絶対に見落とさないこと」と言わないとダメなのです。自転車に乗る時も同様で、我が家の場合、自転車デビューして2年になる上の子でも前を走らせていてヒヤッとすることがあります。頭ではわかっているのでしょうが、強い風に気を取られて赤信号の交差点に進入しかけたことも。「根気よく」「先回りして」「気付きを促す」声掛けを。これに尽きるのではないかと思っています。

特に口を酸っぱくして伝えているのは「スマホとイヤホンを使っている人は避けて」ということ。こういう人たちはだいたい大人ですが、驚くほど周りに注意が向いていません。こちらが自転車ですと接触でもしたら加害者になってしまいます。マナー違反は相手の方。「理不尽だけど……」ということも含めて子どもに理解させるようにしています。

それにしても不適切なスマホの使用、何とかならないものでしょうか。先日の死亡事故もスマホを見ていて信号を見落としたと聞きます。大人こそ意識を改めて、事故の芽を摘んでおくべきだと強く思います。

 

新⼊学児童を交通事故から守りましょう!

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