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【働く女性の注目記事】求む! 子どもが読みたくなる広報紙


菅田亮子

2017.04.06 広報のしろ 平成29年3月25日号 秋田県能代市

多くの家庭に戸別配布や新聞折り込みなどの形で届けられる広報紙。皆さんのご家庭ではどなたが読んでいらっしゃいますか? わが家では主婦である私が目を通しているだけです。昼間、地元にいない夫にとっては身近なものではなく、子どもには話題や文章自体が硬いので読みにくいようです。まあそうだろうな、と思っていました。

ところで、わが子は昨年度から小学校で社会科の学習が始まりました。初年度の学習内容は、地図記号などの一般的な知識と自分たちの市についてです。地図記号はともかく、学校周辺を探検したり、市立病院について調べたりといった活動を、どんなテストで評価するのだろうと思っていたところ、川や主要な道路の名前などを問われていました。なんだ、それなら知っているでしょう……と思いきや、これが書けていないのです。「よく通るあの道の名前、どうして間違えたの?」「だって知らないもん」といった調子で、今まで何年この町で暮らしてきたの! と驚きました。

考えてみれば、まだ地図で調べて自力でどこかに行くようなことがない年頃の子どもにとっては、市内の地理など知らなくても困らないのですね。だから「テストのために」覚えなくてはなりません。すると頭の中で固有名詞だけがごっちゃになって、勘を頼りに書くことに。当たればラッキー、ですね。でもそれは少しも暮らしにつながっていません。自分に身近なものとして社会に目を向けさせるにはどうしたら?

そんな折、秋田県能代市の広報紙に「こどものしろ」という特集記事を発見しました。子どもたちに能代の良さを知ってもらおうと、PDF版で見ると見開き1ページにわたって、地元名産の「秋冬(しゅうとう)ねぎ」のことや、檜山城の発掘調査のことなどが書かれています。能代のねぎは白くておいしく、今年は「全国ねぎサミット」が能代で開催されますよ! みんなに自慢しちゃいましょう! そんな記事を読めば、子どもたちも能代に住んでいることが誇らしくなるでしょう。そう、こういうものが欲しいのです。わが町の広報紙にも、ぜひ子どもが読んで町を好きになるような読み物をお願いしたいです。

 

〔広報 のしろ 特別編集〕お子さんと一緒にご覧ください。 こどものしろ

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