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備えあれば患いなし…注目したい諫早市の充実した防災特集

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2017.07.03 広報いさはや 平成29年7月号 長崎県諫早市

梅雨は“しとしと雨”が定番でしたが、集中豪雨がニュースになっている昨今。長崎県諫早市の広報紙『広報いさはや 平成29年7月号』では、すでに災害特集が組まれていました。昭和32年7月25日に起きた諫早大水害の教訓なのかもしれません。今年はちょうど、諫早大水害から60年目の節目の年ということでした。

この特集は、保存版といった感じの大特集です。、風水害や土砂災害だけではなく、地震への備えも含めて詳しい情報が掲載されています。いずれも「何を備えればいいのか」「どの災害が来たら、どのように行動すればよいのか」が詳しく書かれていて、これほど詳細に記された特集は珍しいのではないかと思うほどの充実ぶり。ぜひ皆様にご一読いただきたいと思いました。

例えば<災害が起こる前にできること>に挙げられていた「家族で確認・話し合いをしておくこと」や「非常持ち出し品・備蓄品 チェックリスト」は、今すぐ、どこに住んでいても確認したいことで、役立ち度大! また「避難するときに心がけること」「避難情報の種類によって、どう行動するのか」「土砂災害の危険信号である前兆」なども、だれにとっても参考になる内容です。

もちろん広報紙らしく、地元ならではの情報も提供されています。諫早市防災メールや諫早市スクールネットメールの案内、スピーカー放送の内容を確認したいときの防災行政無線テレホンサービス、市役所や警察署の電話番号といったものから、緊急の場合は市が直接放送をおこなうという「エフエム諫早(レインボーFM)」の周波数まで、すべてがリスト化されています。

リスト化されているのは、それでだけではありません。「広域避難場所(指定緊急避難場所・指定避難所)」も、災害の種類により、開設できない避難場所があるということで、どの避難場所がどの災害のときに開設されないのかを、地震、水害、土砂災害、高潮、津波といった災害別に×マークで記され、一覧表になっていて一目瞭然。これはどこかに貼っておくといいかもしれません。

我が家でも、東日本大震災後、「家族で確認・話し合い」しておくべきこととして挙げられていた「避難場所」「災害時の連絡方法」「家族の安否確認の方法」を決め、各自プリントしたものを持つようにしていました。しかしこの春、子どもが進学して、もう内容が古くなっていたことに、この特集を見て気づかされました。広報紙が定期的にこうした防災特集を組むことの大切さに改めて気づかされた次第です。

 

特集 防災 ~いざというときのために~ 1
特集 防災 ~いざというときのために~ 2

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