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自治体の皆さまへ

“天神岬”は楢葉町の特別な場所です

「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2017.08.15 広報ならは 平成29年8月号(第571号) 福島県楢葉町

東日本大震災と福島第一原発事故によって大きな被害を受けた東北地方。福島県や宮城県の被災地では多くの方が、自分たちがつくってきた街を離れざるを得なくなりました。震災から6年が過ぎましたが、被災地の自治体が公開している復興の進捗状況をみる限り、まだまだ震災の爪痕が深く残っているのが現状です。

今回は、震災によって甚大な被害をうけた地域のひとつ、福島県楢葉町「広報ならは」平成29年8月号(第571号)の“楢葉のどこが好きですか。”を取りあげます。これは、楢葉町の魂であるといわれる“天神岬”の紹介記事です。「天神岬から望む、海と空が織りなす青色の世界は、いつ見ても美しく、私たちにとって特別な場所。」とあり、その景色のすばらしさを伝えています。また、景色だけではなく、ここにはサイクリングやテニスといったスポーツをはじめ、バーベキューや温泉、宿泊、研修室など多くの人が集える施設があるそうです。今回の記事に、温泉、宿泊、レストランのそれぞれの施設の利用者数を震災前後で比較した数値が掲載されていました。これによると、温泉と宿泊施設の利用者数は震災前の水準に戻っていないものの、レストランは震災前以上に多くの方が利用していているようです。復興に向けての着実な歩みを伝える記事は、今も避難している方や楢葉町を応援している人たちへのメッセージにもなっていると思います。

先日、楢葉町の仮設商店街「ここなら商店街」で震災後はじめて地場産野菜を扱った青空市が開かれ、1時間30分ほどで完売したそうです。青空市は11月頃まで隔週で開かれる予定ということなので、さらなるにぎわいが期待されます。

☆福島県楢葉町の天神岬の施設を紹介した「天神岬スポーツ公園」ホームページはこちらです。

 

広報ならは 平成29年8月号(第571号)

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