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尼崎の自然調査

東京工業大学環境・社会理工学院研究員/東京大学大学院情報学環客員研究員
本田正美

2017.08.18 市報あまがさき 平成29年8月号 兵庫県尼崎市

 このピックアップ広報が掲載される8月18日は、尼崎市役所へヒアリング調査にお邪魔する予定の日ですので、今回は尼崎市の広報紙から記事をピックアップします。

 尼崎市の8月号の広報紙には「身近な生き物から見た 尼崎の自然調査」と題する記事が掲載されています。尼崎市では、5年ごとに市内の自然調査を行っており、今年は第7回の調査が実施されるとのことです。
 記事では、「トンボやカエル、ツバメなどの調査対象生物22種類について、過去1年間に見掛けた頻度を報告してください。」とありますが、市のWebサイトを確認すると、調査の詳細を知ることが出来ます。それによると、「尼崎市全域を228区画に区切り、区画ごとに過去1年間に調査対象生物(全22種類)をどの程度の頻度で見たかをアンケート形式で報告してください。」とのことです。
(参照:http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kankyo/hozen/040381.html)

 尼崎市の自然に興味がある人であれば誰でも参加出来る調査とのことで、尼崎市民以外でも参加可能ですので、より多くの人の力を借りての調査を目指していると言えるでしょう。市のWebサイトには、「調査の手引き」や「回答用紙」のデータも公開されているので、参加前に事前の準備も可能です。

 過去の調査結果についても情報が公開されています。例えば、この種の調査ではよく注目されるツバメの状況を見ると、尼崎市内でも、調査のたびに見られる地域が減少していることが確認出来ます。一方で、アシナガバチは発見度の増加傾向が見て取れます。
 過去の調査からは、尼崎市における都市化の傾向が見て取れるとも言えますが、本年度の調査の結果はどうなるのか。調査結果の報告にも注目していきたいと思います。

 

身近な生き物から見た 尼崎の自然調査

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