【働く女性の注目記事】「母から自分へ戻る時間」を提供、ママケアデイサービス
先日、1歳の娘さんを連れた幼なじみと会い、食事をしてきました。私は赤ちゃんとふれあうのが久しぶりで、「うちの子もこんな時代があったなあ」と懐かしい気持ちになりました。今でこそ笑顔で思い出せる記憶ですが、当時は悩みや不安だらけ。自分より優先するべき相手がいるという生活はこんなに大変なものかと、可愛さとつらさに挟まれていた時期でした。そんな時、心のよりどころになっていたのは近所にできた子育て支援センターです。ここでたくさんの赤ちゃんと出会い、ママたちと悩みを共有して、「子育てしているのは私ひとりじゃない」と実感したことを覚えています。
こうした産後支援は全国にあると思いますが、最近、もう一歩進んだママ向けのサービスが静岡で行われていることを知りました。それは「ママケアデイサービス」という、市内在住の生後4か月以上1歳未満の赤ちゃんとお母さんを対象にしたもの。午前中は交流や育児相談、午後はスタッフさんが赤ちゃんを預かる休憩タイムを設けています。1回1500円かかりますが、その休憩タイムでは「ひとりでゆっくり寝たい」「上の子とじっくり遊びたい」といったママの希望を叶えてくれるそう。また、会場は主に旅館やホテルで、施設内のお風呂やリラクゼーションも利用できます。日頃の疲れがリフレッシュされ、「久しぶりに大人と話せた」「母から自分へ戻れた」と利用者からの声も好評だそうです。
いくら可愛くても、24時間ずっと一緒にいるのはなかなかしんどいもの。市長との意見交換会をきっかけにこの魅力的な支援を実現させたのは、同じ道を通ってきた先輩ママさんたちだというから納得です。
孤独感を抱えたママの心に寄り添い、笑顔と活力を取り戻させてくれるこの取り組みが、ぜひ全国に広まって欲しいなと思います。