自分たちのまちの財政状況を確認してみよう!
毎年9~10月は自治体の決算の時期です。自治体において予算は注目されますが、決算は予算ほど注目されないようです。決算は毎会計年度の歳入歳出予算に対する実際の収支の結果を整理したものです。歳入予算に対してどの程度の収入があったのか、歳出予算は目的どおりに執行され、その効果を発揮したのか。実績を調査・検討し、次年度以降に活かすところに決算の意義があります。広報紙には予算ほど大きく取りあげられることはありませんが、決算も大切な記事のひとつです。
今回は、長野県高森町の「広報高森」2017年10月号に掲載された「町のお財布を見てみよう!平成28年度決算の状況をお知らせします」を取りあげます。この記事は28年度の町のお金がどのように使われたのか、そして町の財政状況はどのようになっているのか、という決算概要のお知らせです。記事には、昨年度中に行われた事業にかかった金額と地方債の残高や実質公債費比率といった町の財政状況を示す指標が示されています。指標は少々難しいですが、全体として町の財政は改善傾向にあるようです。決算は議会による認定が必要ですので、決算記事は議会が発行する広報紙(「議会だより」)にも詳しく掲載されます。この記事とあわせて「議会だより」を読むと、より理解を深めることができると思います。
毎年、自治体の決算は新年度が始まって半年を過ぎた頃に報告されます。注目度はそれほど高くはありませんが、決算は自治体の行政活動の総精算です。予算記事と同じように、決算記事についてもしっかり読んで、自分たちのまちの財政状況を知っておきたいと思います。
☆直虎ゆかり(※)の地「高森町」の観光情報
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※長野県高森町は直虎のいいなずけであった亀之丞(井伊直親)が青年まで過ごした土地