今週末は、衆議院議員選挙の投開票日です。この選挙では、衆議院議員を選ぶわけですが、議員の他にも公選制が採用されているのが農業委員でした。「でした」としたのは、2015年の法改正で、農業委員の選出方法が選挙制と市町村長の選任制の併用から市町村長による任命制に変更されたからです。

　農業委員会というのは、多くの人には馴染のない存在だと思います。農業委員会は、農地移動に関する許認可や農地利用や農業振興についての指導などを行っています。その委員がこれまでは選挙でも選ばれていたのです。

　市長村長が任命することになった関係で、今回取り上げる埼玉県東松山市では、農業委員の推薦・応募を受け付けています。
　募集の対象は、「農業に関する識見を有し、農地等の利用の最適化の推進に関する事項その他の農業委員会の所掌に属する事項に関しその職務を適切に行うことができる方」とあります。そして、具体的な業務としては、「農業委員会に出席し、農地の権利移動の許可等の審議を行う」とあります。
　農業と無関係の一般の人には敷居が高そうですが、それでも、これまでの公選制よりは、敷居が随分と下がったと言えると思います。実際には、他の市の募集要項を見ると、農業従事者を中心に任命されることになるようですが、東松山市についてはそのような制限は課していないようですので、自薦で応募することで選任される可能性もあります。

　必要書類は以下のページにアップされています。
http://www.city.higashimatsuyama.lg.jp/soshiki/nogyoiinkai/nogyoiinkai/menu/1504785606788.html

意見・委員等の公募