市長と大学生が、静岡のおいしいお茶を囲んで未来を語る!
総選挙が終わり、街がすっかり静かになりました。総務省が発表した第48回衆議院議員総選挙の18歳・19歳の投票状況は、18歳が50.74%、19歳が32.34%と、いずれも全体の投票率53.68%を下回っていました。これまでも年代別の投票率は、20代が最下位。18歳から投票権が与えられた今回も、若い人たちの投票率の低さが指摘される結果となってしまいました。
そもそも政治は未来を決めるもの。それなのに若い人が関心を持たなくて本当にいいの?と問いたい気分でいたところ、目にしたのが静岡県静岡市の広報紙「広報しずおか『静岡気分』平成29年11月号」の「大学の垣根を越えて学生同士がつながる!」の記事です。
記事では、市長と地元の大学生が語らう「市長とお茶カフェ&ランチトーク」について報じていました。さずがお茶の名産地。静岡のおいしそうな緑茶を囲んで…という和やかな会であったようです。
テーマは「学園都市静岡市のまちづくりについて」。大学生が抱いている、他大学との連携や外国との交流…といった思いが、こうした語らいを通して具体的に形づくられ、やがて街づくりの礎となるのだ、ということを、参加者の大学生は実感できたに違いありません。と同時に、市長の「静岡版IVY(アイビー)リーグができたらいいなー!」という言葉に、新しい地図が見えてきたような期待を、学生も、記事を読んだ市民もまた抱いたことでしょう。
一人の大学生が「大学生は選挙という一時的な機会で政治に興味を持つだけだが、お茶カフェに参加して、市長の人柄に触れ、熱い想いを聞けたので、静岡のこれからに関わっていきたい」とコメントしていました。そうですね。選挙も大切ですが、選挙が終わればそれで政治に関心をなくしてしまってはいけないのだ、という気づきはとても大切。若い人の投票率の低さが指摘されていますが、こんな風に市長との語る機会を通して、確実に学びを得る学生がいるのだと思うと頼もしく感じました。
ところで自分の学生時代―およそ30年前―はどうであったか気になって、投票率を調べてみました。昭和61年(1986年)に行われた総選挙の20代投票率は56.86%でしたが、年代別ではやはり最下位。当時も年配の人は心配していたのかもしれませんね。