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事業組合の決算情報

東京工業大学環境・社会理工学院研究員/東京大学大学院情報学環客員研究員
本田正美

2017.11.17 広報しんじょう 平成29年11月号 山形県新庄市

 「最上広域市町村圏事務組合は、最上8市町村の皆さんの生活に密着した消防、ごみ・し尿処理などの業務を効率的に進めることを目的として設立された団体」。
 これが最上広域市町村圏事務組合についての説明書きです。この事務組合の決算概要が山形県新庄市の広報紙に掲載されています。

 一般的には馴染みがないかもしれませんが、全国各地でこのような事務組合が設立されています。最上広域市町村圏事務組合は最上地域の8市町村によって設立された事務組合で、各自治体による負担金や交付税措置分などによって運営されています。その平成28年度の決算の概要が広報紙に公開されているのです。

 決算概要を広報紙に掲載している新庄市は、その組合の負担金が約11億円で、これは全体の約40%を占め、8市町村の中でも最大です。
 歳出の最大は衛生費の約12.6億円で、これに消防・救急業務運営費の約11.5億円が続きます。単独の自治体では運営が難しい事業を複数の自治体による費用負担によって運営するというのが事務組合設立の趣旨ですので、環境保全や清掃に使用される衛生費や消防・救急の運営のために費用をかけていることも頷けます。

 いわゆる自治体の予算や決算は広報紙上でも詳しく紹介されるのですが、事務組合については広くその活動が伝えられているとは言い難いように思います。大切なお金の使い道に関する情報ですので、新庄市は広報紙で決算概要まで丁寧に伝えており、大変好感が持てます。

 

平成28年度最上広域市町村圏事務組合 決算概要

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