救急医療を正しく利用しよう!
日に日に寒さが増し、周囲に体調を崩す人も増えてきました。神奈川県大和市の広報紙『広報やまと 平成29年11月15日号』には、風邪やインフルエンザが増える季節を前に、「救急医療(一次救急・二次救急)の適正利用にご協力を」と呼びかける記事が掲載されていました。
救急医療は、病院の診察時間以外であっても、文字通り「救急」対応する医療です。「救急」というと救急車を連想してしまいますが、救急医療をおこなっている病院に直接連絡を取り、利用することもできます。
しかし、医療機関、医師、病床の不足が叫ばれている昨今。一刻も早い治療が必要な重篤患者を優先的に受け入れるためには、私たちみんなが、こうした救急医療の適切な利用を心がけることが必要です。
そこで、『広報やまと 平成29年11月15日号』では、①「かかりつけ医」をもち、診療時間内に早めの受診を日ごろから心がける②救急医療にかかるべきか迷ったときは電話相談やパンフレットを活用する③内科、小児科の救急医療受診は、まず地域医療センター(一次救急)へ④緊急性の高い救急患者(内科・小児科)は二次救急医療機関へ…といった区分けによる、適切な利用を呼び掛けています。
我が家の子どもたちは、赤ちゃん時代、よく肺炎を起こしていました。昼間受診していても、急激に容態が悪化するのが、赤ちゃんです。そのため、年末などは救急医療をおこなっている病院に駆け込み、そのまま入院。年始を病院で迎えるという年が、何年か続きました。近所にある地域医療センターが、いつもベッドを用意してくれて、優しいスタッフが温かく迎えてくれてました。こうした力があって、今、我が家の子どもたちが元気に育ったのだなと、その病院の前を通るたびに、いつも感謝しています。
ニュースでは、救急患者の受け入れがすみやかにできず、たらいまわしになった挙句、亡くなった…というような話も聞きます。救急医療が、より「救急」な対応が必要な人にきちんと用意されるようにするには、私たち一人ひとりが正しい対応をすることが大切。寒い季節を前に、いざというときに相談できる電話番号などをひかえるなど、今一度、地域の医療体制を確認しておきたいものです。