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自治体の皆さまへ

【働く女性の注目記事】眠っている物件はありませんか? 「空家バンク」に登録を。


菅田亮子

2017.11.23 広報おうめ 平成29年11月15日号 東京都青梅市

 住宅街を歩いていると、明らかに誰も住んでいないと思われる空家を見かけることがあります。窓ガラスが割れていたり、地震が起きたら倒れそうなほど傷んでいたりして危険です。また、不審者の侵入や放火といった犯罪を招く可能性もあります。こうした家は、どういう経緯で放置されているのでしょう?

 実は、そういう我が家も空家の所有者なのです。車で1時間程度の場所にある夫の実家には、長い間義父が一人で住んでいて、亡くなった後は名義を書き換えて夫のものになりました。相続当初は人に貸すことも考えたのですが、遺品の整理やリフォーム、不動産会社との相談と、いろいろやらなくてはと思っているうちに、忙しさにまぎれてそのままに。場所は良いので活用したい気持ちもありますし、空家が犯罪の温床になったケースを見聞きするたびにドキッとします。今どんな状態なのか、誰かに迷惑をかけていないか、確かめなくては……。

 東京都青梅市では「ご登録ください 青梅市空家バンク」という記事の中で、市内に空家を持っている方に登録を呼びかけています。空家バンクとは、主に自治体などの運営により、空家の所有者に物件を登録してもらい、利用希望者にその情報を提供するという制度です。維持が難しいからと撤去してしまうより、有効に活用できる方法があれば、地域の活性化にもつながります。移住者を呼び込めたり、リノベーションで所有者が想像もしなかった素敵なスポットに変身したりするかもしれません。

 自治体、空家の所有者、利用希望者の三者にメリットが得られる空家バンクは、多くの自治体で実施しているものの、まだまだ利用度は低いといいます。もっと広く知られるようになれば、何となく放置していて空家にしてしまうケースも減るでしょう。我が家でも一度よく話し合って、その地域の空家バンクを探してみようと思います。

 

ご登録ください 青梅市空家バンク

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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