【働く女性の注目記事】認知症の人とその家族を支える「みんなとオレンジカフェ」
2017年9月、東京・六本木に3日間だけオープンした「注文を間違える料理店」をご存じでしょうか?
接客スタッフはすべて”認知症”の人という一風変わったお店。席への誘導や注文などを行いますが「間違ってもいい」ことが前提なので、ちょっとした失敗も笑いに変わる盛況な空間となったそうです。
もちろん成功の陰には運営側の努力もあったでしょう。料理を担当したのはボランティアで参加したプロの料理人でしたし、ホールでは福祉職員の方が常に目を配りフォローしていました。間違ってはいけない部分をしっかりサポートしたことが結果につながったのだと思います。
認知症というと不安や孤独感などマイナスイメージをもってしまいがちですが、これを明るく楽しいものへと変えるこのような発想は、これからの社会にとても大切なのではと感じました。
こうした認知症への取り組みは、全国的にも広がりを見せています。
たとえば東京都港区発行の「広報みなと12月21日号」では、認知症初期の人やそのご家族、予防に関心のある人を対象に開設した「みんなとオレンジカフェ」について発信。くつろげる雰囲気の中で認知症のご家族同士が情報交換をしたり、専門家と話をしたりできる場を紹介しました。
近々では1月27日に「回想法」についての講演があります。過去の思い出話をすることで脳に刺激を与え、精神を安定させる効果があるそう。また、認知症の進行を遅らせるには「人とコミュニケーションをとる」ことがいいとか。認知症だからと閉じこもることなく、自治体のフォローを上手に活用しながら積極的に外に出られる社会になるといいですね。