みなさんは、子どもの頃の学校生活の話題になった時に、「そんな行事があったの？」「給食にそんなものが出ていたの？」などと、他府県出身の人から驚かれた経験はありませんか？
そして、「当時は当たり前に感じていたけれど、実はすごいことだったんだ！」と、育った町の良さを改めて感じたかもしれませんね。

マイ広報誌で、その地域ならではの情報を見つけるのを楽しみにしている私ですが、今月は、広報八女2018年1月15日号の「平成29年の八女市10大ニュース」にランクインした「小中学校全校へ給茶機設置完了」という記事が目にとまりました。地元特産の八女茶を、小中学生が学校で日常的に味わうことができるというのです。

給茶機の設置は、平成27年度から市が取り組んでいた事業で、「子どもの頃から八女茶に親しむことによって、特産品のすばらしさを実感し、自分の生まれ育った郷土への愛着や誇りを持って成長していってほしい」という願いが込められています。

急須で淹れたお茶の味や香りに近づくよう、給茶機の機種は、1回ずつ茶こしで淹れる方式のものを採用。1杯あたりの茶葉の量や湯の量・温度、抽出時間等は気候に合わせて調整し、それぞれの小中学校で異なる設定となっているそうです。さすが、お茶どころならではのこだわりを感じますね。

地元の恵みを日常のなかで受けとっていた経験は、大人になってから、かけがえのない宝になることでしょう。八女市の子どもたちも将来、「休み時間に、八女茶が飲み放題だったよ」と言って、周りの人たちから驚かれる日が来るかもしれませんね。

平成29年の八女市10大ニュース