【働く女性の注目記事】真冬に!?福井の冬の風物詩「水ようかん」作り
おでかけふくい(平成30年1月15日号)に気になる記事を見つけました。「水ようかん作り講座」の案内です。水ようかんといえば夏!をイメージする方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。「なぜ真冬に!?」と引っかかりました。
実は、福井県ではこたつで水ようかんを食べることが冬の風物詩として定着しているそうです。福井の冬の水ようかんは、別名「丁稚(でっち)ようかん」ともいわれ、京都や岐阜、滋賀など、近畿地方へ出向いた奉公先から入ってきた文化の名残といわれ、その由来は諸説あるようです。
福井の水ようかんは形状も独特で、A4ほどの大きな箱に2~3センチの板状に薄くのした水ようかんが入っています。他地域で馴染みのあるカップタイプのものと比べるとボリュームがあり迫力満点です。とはいえ、練りようかんと比べると糖度が低くさっぱりとした風味が特徴です。暖かい部屋でこたつにあたり、切れ目に沿って竹へらですくいあげてツルンと食べるのがたまらないそうです。限りなく食べてしまいそうですね。
全国各地には、その土地に根付いた独自の食文化があります。馴染みのある味や食にまつわる記憶は、生まれ育った故郷の風景を思い起こさせる力もありホッとするものです。県民性をテーマに「食」を追求するのも、新たな楽しみが広がるのではないでしょうか。