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節分に鬼を招く家!

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2018.01.29 市報こだいら 平成30年1月20日 東京都小平市

 つい先日、新年を迎えたと思ったら、もうすぐ節分。マイ広報紙のサイトにも「節分特集」が組まれていました。数ある記事の中で目にとまったのが、東京都小平市の広報紙『市報こだいら 平成30年1月20日』の「節分で新たな春を迎える」という記事。ここにはなんと、「追い出された鬼を招く鬼の宿」が紹介されていました。

 よく知られた豆まきの掛け声は「鬼は外」。こうして追い出されてしまった鬼を家に招いてご馳走し、接待して送り出す風習が、小平市・小川町の小山喜彬さんの家で、約170年にわたって引き継がれているといいます。

 周りの家で豆まきが始まる前に、小山さんの家では、赤飯、お神酒などを用意します。そして、夜は灯明を絶やさないようにして、鬼をもてなし、鬼に「鬼は外」を聞かせないために、窓を閉めて静かに過ごすのだといいます。そして、日付が変わったら、家の外の四辻に赤飯を置いて鬼を送り出す…といった、いろいろな言い伝えに基づいた行事が行われているのだそう。

 悪いことをするといわれている鬼でも、思いを込めてお迎えすることで、鬼が心を改めて出て行ってくれることを願って、約170年もの間、この行事を代々続けていると、小山さんはいいます。

 子どもが幼稚園のころ。先生が「泣いた赤鬼」という本を読み聞かせたところ、節分のとき、鬼がかわいそうで「鬼は外」と言えない子が続出した…という、微笑ましいエピソードを思い出しました。日本人の心のどこかに、鬼といえども、きっと善良さを備えているはずだと考える優しさが、あるのかもしれません。

 節分の豆まきに限らず、伝統行事の風習や作法は、各地にいろいろな形で受け継がれています。広報紙から、こうしたさまざまな文化の一端を垣間見ることができ、日本の文化の多様さ、奥深さに感じ入ってしまうことがしばしばあります。こうした文化探索も、広報紙のだいご味…といえるかもしれません。

 

節分で新たな春を迎える

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