【働く女性の注目記事】「一緒に食べよう!」が合言葉。新しい団らんのかたち
「夜ご飯、一緒に食べようよ!」。
息子の友だちと遊ぶと子どもたちから必ずと言っていいほど出てくる、この言葉。午前中から集まっていても決まって“夜ご飯”のお誘いです。ママたちは「まるでナンパみたい」と笑っていますが、皆で夜ご飯を共にしたときは本当によく食べるし、帰宅後、満足してすぐ寝てくれます。子どもって一緒に食べるのが好きなんだなぁと感じます。
家族で食卓を囲む――、それがなかなか難しいのが今の時代です。共働き、塾通い、そして貧困など、さまざまな事情で“孤食=子ども一人だけのご飯”も珍しくはなくなりました。ただ、大勢で食べているときの子どもたちの嬉しそうな笑顔を見ると、仕事や家事で忙しくても、できるだけ一緒に食べてあげるのが大人の務めなのかなとも感じます。
神奈川県相模原市の広報さがみはら5月1日号『地域ぐるみでサポート! 子どもの居場所づくり』では、一人で食事をしている地域の子どもたちに低額で食事を提供する“子ども食堂”についての紹介がありました。最近はその地域に住む親子や大人だけで子ども食堂に訪れることもあるそうで、いまや地域交流の一翼を担っているとも言われています。現代社会にとって新たな団らんのスタイルとも言えるでしょう。
民間団体『こども食堂安心・安全向上委員会』によると、子ども食堂の数は全国で2,200か所を超えたとのこと。今後ますます広がりを見せそうなこの活動、調べてみると私の住む街にもありました。子ども食堂でお腹も笑顔もいっぱいに。そこから得られることがたくさんありそうです。