地域の医療体制をきちんと知っておこう。
今年の3月、沖縄ではしか(麻疹)の発症が確認されて以降、各地に広がりをみせています。このニュースを聞いて、お子さんの予防接種の記録を母子手帳で確認した保護者も少なくないと思います。子どもたちは、0歳のときから小学生までの間に様々な予防接種を受ける必要がありますので、自治体広報紙にも随時予防接種の情報が掲載されます。
今回は、医療に関する記事のなかから山形県金山町の「広報かねやま」No.665 2018年5月号の“お子様のその症状、診療所で診察できます(1)(2)”を取りあげます。この記事は、町立金山診療所の小児医療の取り組みを紹介するものです。この診療所では小児の定期予防接種を受け付けているにもかかわらず、利用者が少ないという問題があるようです。記事では、この問題に対するアンケート調査を行い、その分析結果を紙面で報告しています。「当日の予約が出来ず不便」、「待ち時間が長い」、「子どもが遊ぶスペースがない」などの意見に対して今後の町の対応がしっかり掲載されています。信頼される診療所を目指して、何をすべきなのか。地域の声を改善に活かす町の姿勢が伝わってきます。また、記事のおわりに接種年齢とワクチンの一覧表が掲載されています。これは保護者が子どもの予防接種を確認する機会になると思います。
厚生労働省医政局による「医療提供体制に関する現状と課題」をみると、これからの日本の医療体制に関係する様々なデータの分析と解決すべき課題が掲載されています。そのなかに、医療改革においては“市民の協力と意識の変化が必要だ”と指摘されています。難しい問題が数多くありますが、少なくとも医療を利用する私たち自身がまず地域医療に関する正しい情報を得る努力が大切だと思います。
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