この春に入学を迎えた新入生のみなさんの中には、仮入部期間が終わり本格的な部活動デビューを迎えている方も多いでしょう。平成30年5月15日号のおでかけふくい（イベント情報）では、福井県立図書館で開催されている『ティーンズコーナー特集「いいね!部活 みんなで楽しむ好きなこと」』が紹介されています。運動部や文化部、あまり注目されることがないマイナー部にもスポットを当てた本をラインナップするそうです。

　中学・高校の部活動といえば、楽しいことだけでなく、苦い経験もつきまとうもの。迷ったとき、自信が持てないときに、本が背中を押してくれることもあるかと思います。また、大人にとっても、学生時代に一所懸命取り組んだ記憶が、小説で追体験できるのも魅力ですね。

　最近は、部活動の在り方について大きな議論をよんでいます。過度な練習による、子ども達の疲労や先生の負担など問題は山積みです。目指す目標が高く、真剣に取り組む部ほどジレンマを抱えているのかもしれません。私自身、部活動にいそしむ高校生の娘を持つ親として考えさせられます。ただ、一番大切なのは、部活動に参加している子ども自身が夢中になって思い切り楽しんでいるかどうかではないでしょうか。毎日顔を合わせる仲間との時間には期限があります。「達成感」も「挫折」も今しかできないこと。大人の不条理を押し付けず、部活を子ども達の成長の場として見守りたいものです。

ティーンズコーナー特集「いいね!部活 みんなで楽しむ好きなこと」