自分たちのまちで起きた過去の災害を知ること。
先日、気象庁は平年より5日早く九州南部が梅雨入りしたことを発表しました。今年は、全国的に梅雨入り、梅雨明けが平年より早いと予想されています。梅雨の季節に心配になるのが大雨による災害です。気象庁は2013年から、“数十年に一度”という危険が予想される場合に「特別警報」を発表して最大限の警戒を呼び掛けるようになりました。自治体広報紙にも長雨や集中豪雨への注意を促す記事が数多く掲載されています。
今回は、防災関連の記事のなかから長崎県大村市の「広報おおむら」2018年6月号(No.1466)の“防災特集・・・日ごろの備えが大切です。”を取りあげます。この記事は、過去に大村市で発生した記録的な災害の詳細な解説と防災の基本を解説するものです。大村市では、昭和32年に川の増水による橋の崩壊、堤防の決壊、浸水が発生し、市内中心街は家屋の残がいや家財、流木などで足の踏み場もないほどの被害を受けたそうです。このときの降雨量は24時間で730ミリ、1時間の最大雨量は141ミリを記録。19名の方が亡くなったということです。自分たちのまちにどれだけの雨が降る可能性があるのか。やはり過去の事例から学ぶことが大切です。その意味で、過去の被害状況を市民に詳細に伝えるこの特集記事は、市民の防災意識を高める点でとても意義があるものだと思います。
最近ではどの地域でも過去の最大降雨量を上回る雨が降る可能性があるといわれます。ひとたび災害が発生すれば自治体職員は最大限の情報発信に努めますが、リアルタイムにすべての情報を地域に伝えることは不可能です。どうしても私たち一人ひとりの状況判断が重要になります。この記事を読んで、普段からの防災の知識や訓練、地域での協力がいかに大切なことかをあらためて感じました。
☆長崎県大村市の観光情報
大村市のイベント、観光スポット、歴史・文化、食などを紹介した大村市観光情報サイト「よって行かんね おおむら」はこちらです。
防災特集・・・日ごろの備えが大切です。