講座がたくさん! 区民とともに…北区の広報紙
夏休みになると、全国各地を訪れ、講演会や親子ワークショップをおこなうことが多くなります。その多くが各地の自治体が主催するものなのですが、毎回参加希望者数が多く、ときにはお断りする事態にまでなることで特に印象に残っている自治体があります。それが東京都北区です。
北区は、東京都以外にお住まいの方には、あまり馴染みがないかもしれませんが、池袋のある豊島区に隣接し、JRの駅の数は23区で最多とアクセス抜群の区。一方で、都心にも関わらず飛鳥山公園や旧古河庭園といった緑や歴史を感じさせてくれる公園もあり、私も子どもが小さいときには、よく公園目当てで北区に遊びに行ったものです。
その北区の講演会が、なぜいつも盛況なのか。私はかつて区の職員の方に聞いたことがあります。すると答えはこうでした。「北区は本当にたくさんの講演会や講習会などの『参加するイベント』を実施しているのです。だからみんな『参加慣れ』しているのだと思います」。
『参加慣れ』。なるほど、確かに最初に区報を見て、なにか応募するのには、少々勇気がいるかもしれません。それが応募する回数が増すごとに、ハードルはどんどん下がってきます。
そう思って『北区ニュース 平成30年6月1日号』を改めて見てみると、なんと参加する講座、イベント、講演会などの多いこと! ぜひちょっとご覧になってみてください。「講座」とアイコンがついているものだけでなく、「スポーツ」「くらし」などにカテゴライズされているもののなかにも、参加募集を呼び掛けているものが多数あります。
実は、この『北区ニュース 平成30年6月1日号』で、私も講師として参加する「家庭教育学級小学生コース 子どもの生きる力を育てるための“お金教育”」という全3回の講座を告知していただいています。この講座は、毎年のようにおこなっていて、「今度は下の子を連れてきました」とか、「昨年、自由研究のテーマにしたんですよ」といってノートを持ってきてくださる方もいらして、いつの間にか参加される方々と、北区の担当職員の方や私との間に、絆のようなものが生まれたりしています。
継続は力なりとはまさにこのことか…と合点し、各地の自治体の方々の「参加者を増やすには?」というご質問に、この北区のお話をさせていただいています。
「区民とともに」が、区の施策を進めるうえでの基本姿勢という北区。私もこの夏、また北区のみなさんと講座を「ともに」できることを、楽しみにしています。