対話ミーティングは地域を知る大切な場!
自治体は、地域の課題を解決するために様々な事業を行っています。そして、地域の課題を知るために、様々な手法を用いて地域で暮らす人たちの声を集めています。これは「広聴」と呼ばれる活動であり、情報を発信する広報活動とともに自治体にとって非常に重要な活動のひとつです。
今回は、この広聴活動を特集している北海道鹿部町の「広報しかべ」2018年8月号の<特集「対話ミーティング」について~町民皆さんによる“まちづくり”を>取りあげます。この記事は、(1)「対話ミーティング」とは何か、(2)「対話ミーティング」において行政に寄せられた主な意見の紹介、(3)鹿部町における今後の「対話ミーティング」の展開、が説明されています。この記事なかで注目したのは、「対話ミーティング」についてのきちんとした説明がある点です。ここでは、なぜ実施するのか、どのように実施していくのか、そして実施した結果をどのように活用していくのかが解説されています。また、対話ミーティングの進め方においても特徴があります。住民との意見交換の前に、いま検討している事業や実施した事業について町から丁寧な説明があるという点です。専門用語でいえば、“政策情報”をきちんと伝えているということです。さらには、住民の声をきちんと政策サイクルのなかに位置づけて、事業・施策の見直しを行うという説明もあります。記事としては長いものではありませんが、広聴活動の特集記事としてはとてもレベルの高いものになっていると思います。
地域の方の声を聴くということは、行政にとっては市民の“困りごと・悩みごとリスト”を作成するということです。そのなかから、自治体が税金を使って解決しなければならない課題は一体何なのか-政策課題を決めることになります。その手法のひとつが対話ミーティングです。もちろん、対話ミーティングだけで地域で困りごとをすべて網羅することはできませんが、誰もが協力できる活動ともいえます。行政にはそのリストを最大限活用して、より良い事業・施策を行ってほしいと思います。
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