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自治体の皆さまへ

道路は毎日使う公共施設!

「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2018.08.14 広報のぎ 2018年8月号 栃木県野木町

毎年8月は「道路ふれあい月間」です。これは、道路の役割や重要性、道路の愛護活動、正しい利用法などの啓発活動を推進するために国土交通省が定めたものです。この時期は毎年、国や自治体を中心に様々なイベントが行われ、自治体広報紙にも道路に関連する記事が数多く掲載されます。

今回は、そのなかから栃木県野木町「広報のぎ」2018年8月号の“8月は道路ふれあい月間”を取りあげます。この記事は、私たちが毎日使う重要な公共施設である道路の機能と私たちが気を付けるべき行動についての解説です。道路には多くの役割があるのですが、ここでは道路がもつ4つの機能が紹介されています。
(1)私たちの暮らしに必要な食物や日用品が運ばれている(交通機能)
(2)上空や地下には生活に欠かせないライフラインが収容されている(空間機能)
(3)災害時には避難路として利用される(避難機能)
(4)通風や採光、緑化などの空間として役立っている(環境機能)

そして、これらの機能がきちんと働くように、利用者である私たちが気を付けることが二つ書かれています。まず、違法駐車をしないこと。これは交通機能を低下させる可能性があるからです。そして、もうひとつが道路や側溝の破損などに気が付いたときは、すぐに管理者(国や自治体)に連絡することです。道路は、ベビーカーを押す女性、杖を使う高齢者、車いすを使う障がいをもつ方など、様々な人が使います。すぐに通報することによって、誰もが快適に使え、また事故を防止することになるからです。この記事を読んで、通報することの重要性がわかりました。

現在、国や自治体の道路政策に対しては、「道路整備はもう十分」「無駄な道路がつくられている」といった批判がある一方で、「歩行者やまちづくりの観点が不足している」といった意見もあります。道路は、国、都道府県、市区町村が管理する公共施設です。整備すれば維持管理のための税金が必要になります。道路について考えることは、“持続可能な地域社会”を考えるきっかけになるかもしれません。

☆栃木県野木町の観光情報
野木町の観光、イベント、お土産などを紹介した野木町観光協会サイトはこちらです。

 

8月は道路ふれあい月間

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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