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台風シーズンを前に…水害に備えよう!

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2018.08.27 広報とちぎ NO.101 平成30年9月号 栃木県栃木市

 この夏は、多くの台風が日本列島に上陸しました。私も沖縄や高知での講演会が、台風のせいで足止めされたり、中止になったり…。最近の台風は、「記録的」「前例のない」「観測史上初」といった言葉で表現されることも珍しくなくなってしまった気がします。

 台風の本格的なシーズンと言えば、秋。これからも注意が必要です。栃木県栃木市の広報紙『広報とちぎ NO.101 平成30年9月号』には、「水害への備えを万全に」と、特集が組まれていました。こうした災害への対策の呼びかけは、どこに住んでいても必要な情報です。居住地は無縁だと思っていても、「前例のない」事態が起こることもありますし、私のように仕事で不慣れな地に行く場合もあります。知っていないと命にかかわることになりかねません。私も、他人事ではなく、同紙を読み進めました。

 この記事は、「水害」によって、どのような事態になるのかを具体的に教えてくれています。

 例えば、テレビなどで「強い雨」といった表現が使われていますが、「強い雨」で、すでに車はワイパーを強くしても見づらくなり、「激しい雨」になるとブレーキが効かなくなる…など。こうしたことは、運転手はもちろん、歩行者もわかっておく必要があるでしょう。

 また、10cm程度の冠水でも、水の流れが速い場合は歩行できないということを、私は初めて知りました。水の様子を見てから避難しても十分間に合うだろうと思っていたのですが、10cmでも歩けなくなってしまうことがあるとは…。それに氾濫した水は茶色く濁っていて足元が見えず、マンホールのフタが外れていても気づかずに転落する危険があるとも書かれていました。やむを得ず水の中を移動するときは、棒などで足元を確認しながら移動するのがよいそうです。

 非常時持ち出し袋についても、考えさせられました。記事によると、「男性で15kg、女性で10kg程度を目安にリュック等の持ちやすい状態で」用意しておくとのこと。我が家でも、地震対策で非常時持ち出し袋は用意しているのですが、あれやこれや入れたことで重くなり、持って逃げられるかというと、怪しい代物になっていました。

 災害にあった経験がないと、状況を想像できないものです。そんな想像力の欠如を補ってくれる、渡良瀬川など多くの河川を抱える栃木市の記事。一読の価値ありです。

 

《特集》水害に備えよう 1

《特集》水害に備えよう 2

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