災害と復興の記録を残す
先週7日から9日まで、島根県松江市にある島根大学で開催された学会に参加してきました。往路は大阪から陸路でしたので、岡山駅から乗り換えて松江駅に向かう予定でしたが、大雨の影響で運行が一時休止しており、広島駅から高速バスで松江に向かうことになりました。復路は米子空港から羽田空港へ向かう経路でしたので、特に問題はなかったのですが、陸路でしたら大雨の影響でこの日も岡山駅へ向かう特急が止まっていたようで、関西方面の大学の先生方は帰路に苦労されたようです。
今回は大きな人的被害もなく、事なきを得たようですが、ここ最近、大雨の被害が各地で相次いでいます。島根県も今年7月の豪雨で大きな被害を受けた地域があります。
その被害と復興についての記録を記事に掲載した広報誌がありました。それが島根県江津市です。
江津市の「かわらばん2018年9月号」には、特集「明日への一歩 平成30年7月豪雨―被災記録、復興―」が掲載されています。
記事は、7月豪雨の際の住民の方の証言、災害ドキュメントとして市役所の対応、復旧・復興の様子、市長の挨拶などから成ります。さらに、災害被害に関する支援制度や防災情報のチェックについての記事も掲載されています。
豪雨災害について記録を広報誌の中で残しておくことは大変重要な取り組みだと思います。もちろん、広報誌には載せ切れない様々な出来事があったことがこの特集記事からもうかがえますが、そういうことを知るきっかけとしても、この広報誌の記事は機能するはずです。
次にあるかもしれない様々な災害に備えて、近い時期に起きた災害については、当事者が忘れないうちに公式の記録を残し、情報共有をしておく。その手段となるメディアとしても広報誌は大きな意義を有しています。