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【働く女性の注目記事】「新米の季節に、幻の米「イ号」による、いにしえのロマンを求めたプロジェクトが始動」


竹井 泉

2018.10.25 平成30年10月15日号 広報みかわ 山形県三川町

新米がおいしい季節になりました。「新米」と呼べるのは、秋に収穫してその年12月31日までに精米された米だけです。まさに新米のシーズン到来のこの時期に、山形県庄内町で「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」が開催されることをご存じですか?

山形は、新潟・秋田などと並ぶ日本屈指の米の産地です。そこで、米のルーツである「亀の尾」発祥の地として知られる庄内町が、おいしい米づくりを全国に発信するために始めて今年で12回目を数えます。私も第1回から毎年参加して、無作為に選ばれ送られてくる数種類の新米を食べ比べて審査するのを楽しみにしています。

その庄内町のお隣の三川町で、なんと「幻の米「イ号」が80年ぶりに復活」したと 広報みかわ 平成30年10月15日号に紹介されていました。明治時代に、この地方で広く栽培されていた「イ号」という名の米が、約80年ぶりとなる今年の9月に若手の米農家、大瀧浩幹さんの水田で収穫されたことで、三川町では幻の米「イ号」による、いにしえのロマンを求めたプロジェクトが始動したそうです。何だかロマンチックなお話ですね。

このプロジェクトを通して、当時の米の姿や味だけでなく、永きにわたり注がれてきた農業者の米づくりへの情熱が垣間見えると語られていて、地域に根ざした熱い思いが伝わります。しかも、その「幻の米」を使ったオリジナルの日本酒を造る取り組みが始まっているそうです。今後は収穫したイ号を原料に、庄内地方の酒蔵で生酛(きもと)造りで醸造し、19年春から販売する予定もあるといいます。一献傾ける日が、今から待ち遠しいですね。

 

いにしえのロマンを求めて 幻の米「イ号」プロジェクト

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