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自治体の皆さまへ

市職員などが出向いてくれる “無料講座”を利用しよう!

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2018.10.29 広報みやわか「宮若生活」 NO.153 平成30年10月号 福岡県宮若市

 福岡県宮若市の広報紙『広報みやわか「宮若生活」 NO.153 平成30年10月号』に、“宮若市まちづくり出前講座”の記事を見つけました。

 この出前講座は、宮若市役所や法務局、警察署、消防署、社会福祉協議会などの職員や地域のボランティアスタッフが直接出向いて、日常生活や暮らしに役立つ知識などを教えてくれるというもの。講座の依頼ができるのは、原則として市内に在住、在勤、在学の10人以上のグループや団体で、受講料は無料(一部材料費などが必要な講座もあり)。場所は市内ならOKで、申し込み者が準備します。

 こうした出前講座は、多くの自治体が用意しているようですが、“宮若市まちづくり出前講座” は、全部でなんと66講座もの講座を用意。「エンディングノートについて」「犯罪被害にあわないための防犯教室」といった身近な話題の講座から、まちづくりに関するもの、福祉・健康づくりに関するもの、出前歴史講座、さらには児童・生徒用のメニュー…と多岐にわたっています。

 出前講座は、実は私の専門である消費者教育において、よく行っている講座のスタイルです。ただ出前講座は、一度開催すると「本当によかった」といって何度も依頼していただけるものの、広がりが今一つ…ということが悩みの種。場所の設定などが参加者側に課せられるため、どうも最初は敷居が高い…といった感じがあるようです。でも例えば、町内の会合、放課後児童クラブ、PTA…などで集まりがある時に、そこに組み込んでみると、意外に有意義な時間になったりするもの。まずは、会合の“ついで”に興味のあるテーマから初めたことで、次第にいろいろな場面で気軽に出前講座を楽しむようになったという事例も耳にします。全部で66講座ある“宮若市まちづくり出前講座”なら、その時の会合に適したテーマがきっと見つかるはず…と、今回、記事を読んで、宮若市のメニューの豊富さに期待を寄せた次第です。

 出前講座は、参加する側が設定できるため、「必要な時、必要な内容を、必要な人」に届けることができます。また、参加者が主体的に開催するものなので、そこからさまざまな分野への住民参加の可能性も見えてきます。出前講座は、これからますます重要性が高まる、古くて新しい手法なのではないかと思います。

 

市職員などが暮らしに役立つ講座を行います【宮若市まちづくり出前講座】

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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