自分たちのまちの決算を見てみよう!
毎年9~10月は自治体決算の時期です。決算は毎会計年度の歳入歳出予算に対する実際の収支の結果を整理したものです。すでに使ってしまったお金である決算は予算ほど注目されません。しかし、決算も予算と同じように大切なものです。歳入予算に対してどの程度の収入があったのか、歳出予算は目的どおりに執行され、その効果を発揮したのか、実績を調査・検討し、次年度以降に活かすところに決算の意義があります。
今回は、決算を特集した山梨県笛吹市の「広報ふえふき」平成29年度決算特集号の“平成29年度決算概要 1・2・3”をとりあげます。この記事は平成29年度において、税金がどのように使われたのか、そしてまちの財政状況は今どのようになっているのか、といった決算概要のお知らせするものです。記事には、歳入、歳出の内容をはじめ、家計でいうところの預貯金にあたる基金の残高などが最近10年間の推移をあらわしたグラフとともに解説されています。少々、数字や専門用語が多くなっていますが、専門用語には解説があります。そして、最後に実質公債費比率や将来負担比率といった市の財政状況を示す財政健全化指標が示されます。笛吹市では、「各指標とも早期健全化基準を大きく下回っているため、健全な財政状態が保たれていることが判断できます」と評価されています。
自治体の決算は、議会による認定が必要となります。決算記事は議会が発行する広報紙(「議会だより」)にも詳しく掲載されます。もちろん、決算の数値は変わりませんが、議会だよりには、行政チェックの役割を担う議会ならではの意見が掲載されることも少なくありません。自分たちのまちの決算をどのように評価するか。議会だよりの決算記事もあわせて読むと、まちの家計についてより理解を深めることができると思います。
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