文字サイズ
自治体の皆さまへ

【働く女性の注目記事】障害者と企業が互いに歩み寄り、働きたい人が働ける社会に


吉岡朋子

2018.11.14 ながおか市政だより 平成30年11月号 新潟県長岡市

政府が働き方改革に取り組み始めて2年が過ぎました。障害者の雇用に関しても、働き方改革を進めていく過程で、さらに注目を集めるようになってきています。ながおか市政だより11月号には、新潟県長岡市が5月から取り組んでいる「障害者就労支援推進員」の活動報告が関係者の座談会の形で載せられています。

私が注目したのは、推進員の方が、障害者を雇用する企業のほうに漠然とした不安があるように感じたという点です。障害者雇用のためにどのような環境を整えればいいのか、本人とどう接すればいいのか、どんな仕事が任せられるのか…。障害の種類にも身体的なものと精神的なものがあり、実際にそのような方と接する機会がなければ、経験値がなく尻込みしてしまうのも理解できます。

そのような壁を取り除くために行われているのが、事前実習だそうです。実習で企業側が障害者の個性を知り、また障害者側も自身ができる業務を洗い出すことで、よりよい雇用関係を結ぶことに役立ちます。障害者雇用に向けて体制を整えるなかで、業務の効率化や労働時間に対する考え方など期待以上の成果を挙げた企業もあるようです。

少子化・高齢化により働き手の減少が予想されるなか、働きたい意欲がある人の働き場所を確保することは重要課題です。障害者だけでなく、子育て中の女性や、定年後の高齢者など、それぞれの特性を理解して共生することで社会全体が得られるものは大きいと思います。既成概念の枠から外れた人を排除するのではなく、寄り添い受け入れる世の中になることを願っています。

 

企業とつなぐ“推進員”活動中 障害のある人を“雇用する”とは

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU