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【働く女性の注目記事】「麦まき」を受け継ぐ東京都小平市の風習


秋山ゆう子

2018.11.15 市報こだいら 平成30年11月5日号 東京都小平市

2018年の夏は猛烈な台風の影響で、大きな被害を受けた農家のみなさまもいらっしゃるでしょう。それでも季節が進み、収穫の秋を迎えてホッと一息つける時候になってきたかと思います。
とはいえ、秋に種まきが始まる作物もたくさんあります。広報こだいら平成30年11月5日号の「麦まきの秋」では、東京都の郊外である小平市で受け継がれてきた「麦」の種まきについて紹介されています。

東京都小平市は、昭和初期頃まで麦の生産地として知られる農村地帯だったそうです。さつまいもなどの収穫が終わる10月中旬から11月にかけて、麦のための畑作りに入ります。しかし、収穫を終えたばかりの畑には、さつまいものつるや根が絡みつき畑を耕すだけでも苦労が絶えず、麦まきの準備はとても大変な作業だったそうです。豊かな麦を育てるためには、本格的に寒くなる前に麦まきを終えなければなりません。朝早くから夜遅くまで畑を耕し麦まきが終わると、「麦まき締まい」の日を迎え、今までの苦労をねぎらいながら感謝や豊作を祈ってうどんを打って食べるという習慣があったそうです。

麦を作る農家は激減しましたが、代々耕作している小平市の農家の方もいらっしゃいます。東京の特産として今も残る貴重な麦は、学校の授業などでも活用しているそうです。地域に根付いた特産品には、必ずその作物を守り育ててきた方々がいらっしゃいます。受け継がれてきた背景を知ると、地域の興味をより深めるきっかけになりますね。

 

麦まきの秋

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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