がんばろう!倉敷・真備 瀬戸内倉敷ツーデーマーチ
2018年も残すところ1か月を切りました。この1年を振り返ると、自然災害の多かったことに気付かされます。北海道胆振東部地震では、厚真町などの広い範囲で土砂崩れが発生して、多くの死傷者がでました。また西日本を縦断した台風21号によって関西国際空港内で利用客など約3000人が孤立するなど、水害の多さが目立った年でもありました。
そして今回ご紹介する広報紙『広報くらしき 2018年12月号』を発行している岡山県倉敷市も、今年7月の西日本豪雨で、甚大な被害を受けました。中でも真備町は最も被害が大きく、倉敷市全体の死者数51人のほとんどを占める惨事となりました。
あれから5カ月。広報紙には、自然に親しみながら、体力づくり、健康づくり、そして心と心の触れ合いをはかるという、歩く祭典「がんばろう!倉敷・真備 瀬戸内倉敷ツーデーマーチ」の告知記事が掲載されていました。今回は、真備地区の復興への願いを込めて、3月10日(日)に真備地区を通る「復興応援吉備真備コース」を実施するとのことです。
「復興応援吉備真備コース」は、倉敷市役所を出発し、遍照院三重塔、金峯寺、まきび公園、箭田大塚古墳、横溝正史疎開宅などを巡る全長約30キロ。この「がんばろう!倉敷・真備 瀬戸内倉敷ツーデーマーチ」のイベントで、真備町全体に元気な声が響き渡ることに明るい兆しを感じます。また一方で、未だ傷の癒えない風景に出会い、復興への長く厳しい道のりを感じることもあるのではないか…とも想像します。参加者のみならず、このイベントの報道に接した人みんなが、今後も真備町とともに復興への道を歩むのだということを心に刻む契機となることを、願わずにはいられません。
本当に次から次へと各地で災害が起こり、ともすると被害情報も日々のニュースの中で消費されてしまいそうな2018年でした。年末に改めて、各地の被害を思い起こし、復興を祈りたいと思います。