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自治体の皆さまへ

平成32年

東京工業大学環境・社会理工学院研究員/東京大学大学院情報学環客員研究員
本田正美

2019.01.04 広報おとふけ 平成31年1月号 北海道音更町

 平成最後の年、平成31年が始まりました。
 来年の今頃は新元号での新たな年を迎えていることになるのですが、既に来年の予定が決まっているものもあります。そこで、表記として本来は訪れることのない「平成32年」を目にすることがあります。特に、公共分野では、来年どころかもっと先の年度まで予定が決まっていることもあるため、平成34年といった表記も不自然ではありません。運転免許証などでは、そのような年度が記載されているはずです。

 今回ピックアップする北海道音更町の広報誌の記事にも「平成32年」の表記がありました。平成31年度と平成32年度分として町が行う競争入札への参加資格審査申請に関する記事ですので、多くの方には直接関係があるような内容ではありませんが、特に違和感もなく「平成32年」が登場しています。
 現在は、このような表記も特に違和感がありませんが、新元号となってもこのような表記が併用される場面もあります。だんだん新元号に慣れてくると、今度は平成32年といった表記の方にも違和感を覚えることになるのでしょう。
 そんな感覚の変化が今年の下半期あたりには多くの人に起こるのではないかと予想します。

 果たして、新しい元号はどのようなものになるのか。まったく予想はつきませんが、見慣れた平成から目新しい新元号へと変わります。自治体の広報紙の紙面でも、慣れない元号を目にする日々が当分続きそうです。

 

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