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広報誌の記事の背景にある歴史

東京工業大学環境・社会理工学院研究員/東京大学大学院情報学環客員研究員
本田正美

2019.01.18 広報まるもり 平成31年1月号 宮城県丸森町

 広報誌を眺めていると、「どういう経緯で、この記事が掲載されているのだろうか」と、ふと思う記事に巡り合うことがあります。
 今回取り上げるのは、そんな記事のひとつです。

 宮城県丸森町の広報誌には、「北の国から」という記事が掲載されています。
 その内容は、「北見市端野自治区だより」となっており、今回の号では端野町で行われた「味噌作り体験」に関する紹介がなされています。

 端野町は2006年に北見市と合併した町です。丸森町は1996年に端野町と姉妹都市を提携しています。端野町が北見市との合併を行って以後は北見市との交流事業を行っていますが、その一環として、「北見市端野自治区だより」を丸森町の広報誌に掲載しているようです。
 丸森町の広報誌の紙面だけでは、そのような20年に及ぶ姉妹都市としての交流は見えにくいですが、そのような説明が不要なほど、両地区の交流が定着しているということだと思います。

 広報誌の紙面に掲載されている情報は、このマイ広報紙のような取り組みで広く流通していきますが、今回の丸森町の広報誌における北見市端野自治区だよりのように、そこに込められた背景の知識は紙面のデータを公開しただけでは簡単に流通していくものではありません。
 今後もマイ広報紙で自治体広報紙の記事データが様々なところに流通していくことになると思いますが、一方で、ひとつひとつの記事について、あらためてじっくりと読み、時には背景を自ら調べ直す必要があることには変わりなさそうです。

 

北の国から 259 北海道 北見市端野自治区だより

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