各地で節分イベント開催! 子どもの楽しみから“街おこし”まで
スーパーの陳列に、節分の豆が並ぶようになりました。節分は本来、「季節を分ける節目の日」という意味で、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日にあったものが、次第に春の節分のみを指すようになった…と聞いたことがあります。スーパーの節分の豆は、さながら“春の知らせ”といったところでしょうか。
マイ広報紙にも「節分特集」が組まれていました。各自治体とも、さまざまな節分イベントを企画しているようです。
主流は、子どもを対象に、子育て支援センターや児童館などで行われるもの。お面を作ったり、豆まきごっこしたり…。そうした中、目を引いたのは、石川県金沢市の広報紙『金沢市広報「いいね金沢」平成31年1月22日掲載号』に掲載されていた「おはなしの森 節分の鬼たいじをしよう!」です。親子で楽しむスタイルが多い中、ここで行われるのは「大学生による読み聞かせとあそび」。子どもは、大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんが大好きですから、きっと喜ぶに違いありません。鬼役の大学生が、子どもに思いっきり豆を投げられやしないかと心配ではあるものの、きっとそれも貴重な体験になることでしょう。
節分イベントを街おこしに活用しているところもありました。島根県出雲市の広報紙『広報いずも 2019年2月号』の「節分イベント もち街~木綿街道~」です。江戸末期から明治初期にかけて「平田木綿」の流通の道として賑わっていた「木綿街道」。この街道で、40種類7000食あまりの餅メニューを提供する大きな節分イベントを行うとのこと。古い街並みが醸し出す風情と、お餅の両方が味わえる、文字通り“おいしい”イベントです。
古刹でのユニークな試みもありました。埼玉県羽生市の広報紙『広報はにゅう 平成31年1月号』に掲載されていた「キャラクター節分会」は、羽生市の毘沙門堂で、町内会と市観光協会の共催により行われるもの。「キャラクター節分会」の名の通り、荘厳な毘沙門堂から豆まきするのは、芸能人でも地元の名士でもなく…各地のキャラクターたち! 新旧の対比が、なんともユニークです。
各地で工夫のもと、様々な形で行われる節分イベント。私は毎年、近所の神社の豆まきイベントに行ってしまいますが、いろいろ見比べて、「どれにしようかな、鬼さんのいうとおり~!」と選んでみるのも楽しそうだな…と浮気心がむくむくと芽生えてきたのでした。